建築探偵 66  熱海・起雲閣

ずっとサボっていたのに、「建築探偵」シリーズが66回目なのにおののきました。

喫茶巡りがメインの旅でしたが、同行者に建築好きが居たものですから立ち寄りましたが大正解!

ここ、起雲閣は、昭和22年から旅館として営業しており、
山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、舟橋聖一、武田泰淳などの文豪たちに愛されたそうですが、
その後閉館。現在は熱海市の文化財として一般公開されています。

起雲閣 ①

全景が写ってる写真が無くて残念。↑は洋館部分ですが、
旅館らしい日本家屋部分ももちろん有ります。

床が曲がってるのか、掛け軸が曲がってるのか、撮影者が下手なのか…。
起雲閣 ②
「龍起雲」? 大河の龍雲丸を思い出した(柳楽優弥いいよね~)

これ、なんて言うんだったかなー、聞いたけど忘れた(なにせ三か月前)。
起雲閣 ③
建物の歪みによってできる障子の桟の歪みを竹で矯正してるんだとか。
あまり効果は無かったような…←おい

旅館ぽい廊下。
起雲閣 ④

旅館ぽい客室。
起雲閣 ⑤

あ、マッチも展示してました(ここで大層盛り上がる)
起雲閣

そして、およそ旅館ぽくないゴージャスな洋間が三部屋ほどありました。
起雲閣 ⑥

起雲閣 ⑦

とはいえ、昔の名旅館には和洋折衷的な部分がよくあるかも。
そうそう、ここ、『花子とアン』の鋼太郎さんと蓮さまのお屋敷ロケに使われたそうです。
そういわれればそんな気も…(帰ってきてから知りました)。

お風呂もゴージャス。テルマエロマエ。
起雲閣 ⑧

これは石鹸置きだろうか、それともただの意匠かな。
起雲閣 ⑨

欄間と柱が可愛いことになっていた。
起雲閣 ⑩
♡とか♧模様に見えたので、カードルーム?

♦と♠もあるぞ!
起雲閣 ⑪

さりげなく、あちこちにお花が活けられているのもチェックポイントです。良いね。
起雲閣 ⑫

起雲閣 ⑬

もちろんこういう所は照明チェックに萌える。
起雲閣 ⑭

起雲閣 ⑮

起雲閣 ⑯

起雲閣 ⑰

起雲閣 ⑱

もちろん、ステンドグラスもお約束。

起雲閣 ⑲-1

起雲閣 ⑲-2

起雲閣 ⑲-3

これは、お風呂の入り口のステンドグラス。淡い色合いも有りですね。
起雲閣 ⑲-4

でも今回一番のお気に入りは、この部屋の床です。
起雲閣 ⑲-5

絨毯じゃないよ、モザイクタイルですよ。
起雲閣 ⑲-6

こんなサンルームで鋼太郎さんとティータイムしたい…。
起雲閣 ⑲-7

暑い日盛りの、藤満開の候でした(あとでこっそり投稿日付を変えておこう…)
起雲閣 ⑳


 起雲閣

    http://www.ataminews.gr.jp/spot/114/






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ひさびさ建築探偵 ヴォーリズ設計の心斎橋大丸

年内で建て替えのため取り壊されると聞いて、行ってきました浪速の国へ。

心斎橋大丸 ⑬

大阪に住んでいた(正確には兵庫県だったわ)二年間、勤務先が梅田だったので、
ミナミに行くのは、お仕事かお買い物か飲み会…で、ほとんどが梅田周辺で済んでしまうので、
そう頻繁に行くわけではなかったけど、心斎橋に行くたびにここの前は通っていました。
このピーコック、ちゃんと保存再利用してくれるのだろうか。

内部のこのきらびやかな装飾!
心斎橋大丸 ④
百貨店でのお買い物が、「特別の日」だった頃の華やかさを象徴していますよね。

心斎橋大丸 ③

ここの華やかさには負けますが、東京の日本橋三越、日本橋高島屋も、階段室が見ものです。
心斎橋大丸 ①

心斎橋大丸 ②

エレベーター横の時計
心斎橋大丸 ⑮

このエレベーターの階数表示、あまりにも斬新なので最近の物かと思ったらこれも当時からの物。
心斎橋大丸 ⑯

心斎橋大丸 ⑤

心斎橋大丸 ⑥

あまり時間がなくて一階と外観しか見られなかったが、他の階の装飾はどうなのだろうか。
(美鳥花さん、ヨロシク)

心斎橋大丸 ⑧
心斎橋大丸 ⑨
心斎橋大丸 ⑩
心斎橋大丸 ⑪
心斎橋大丸 ⑫

私が行った時(先月)は、外壁の一部を仮囲いして「保存のための外壁調査」をしていたので、
新しく建て直しても再利用してくれるものと信じたい。

心斎橋大丸 ⑭

でも、もしもこのうめぴょんレリーフ使わないなら私にくれよ。
心斎橋大丸 ⑦






建築探偵その64 サヨナラ ホテルオークラ東京

先月末(2015年8月31日)で建て替え取り壊しの為閉館となったホテルオークラ東京へ。

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ホテルオークラ ランタン②

ホテルオークラ本館は帝国劇場等を設計した谷口吉郎の設計で1962年に竣工。
取り壊しに当たっては日本国内だけでなく国外からも惜しむ声が寄せられたという、
日本らしい数々の意匠を施された外観や内部を、閉館一週間前に見納めしてまいりました。

ホテルオークラ 玄関

ホテルオークラ 全景

麻葉模様やなまこ壁が特徴的な外壁
ホテルオークラ 外壁





メインロビー

この日はロビーでピアノコンサートが行われるため沢山の人が。
ホテルオークラ ロビー二階から
丸いテーブルと椅子は梅の花をかたどっているのだそうです。

「オークラ・ランタン」と呼ばれ親しまれていた照明は各所に。
ホテルオークラ ランタン①


ホテルオークラ ロビー窓とドウダンツツジ

窓には麻の葉の文様の木組みの格子が施されています。

ホテルオークラ 麻の葉

ロビー壁面には富本憲吉デザインの蘭の花(西陣・龍村謹製の絹のつづれ織り)
ホテルオークラ 富本憲吉①

障子越しに竹の影が映るロビーの一角
ホテルオークラ 竹の影




オッキッド・バー

ホテルオークラ オーキッドバー①
ホテルオークラ オーキッドバー②
ホテルオークラ オーキッドバー③
ホテルオークラ オーキッドバー④




レストラン オーキッド・ルーム

ホテルオークラ オーキッドルーム

レストラン内部にもロビーと同じ麻葉の格子とランターンが。
ホテルオークラ オーキッドルーム中

食事は最初(スープ)と最後(デザート)しか撮らなかった…(食べるのに専念)
ホテルオークラ ダブルコンソメホテルオークラ デザート



宴会場ロビー

ホテルオークラ 宴会場ロビー
ホテルオークラ 絨毯

藤の花房をかたどった照明
ホテルオークラ 藤の花



その他館内の色々

ショッピング・アーケードは本館閉館をもって撤退する店舗も多いとか。
ホテルオークラ ショッピングアーケード
ホテルオークラ 大規模小売店舗の標識

宴会場・平安の間入口の名物裂の壁面
ホテルオークラ 名物裂①
ホテルオークラ 名物裂②

菱紋をくずした文様のエレベーター扉
エレベーター


実はここの宴会場にはよく行っていたのに、あまり建築として関心を持っていなかった。
今回じっくり館内を見て歩き、随所のデザインが伝統とくつろぎに溢れていたのだなと、
閉館をきっかけにやっと気づいた自分に恥じ入りました。
出来ることなら、新しく立て直す建築にこれらの伝統的な意匠を残して欲しいなと思うばかり。


サヨナラ ホテルオークラ東京本館

ホテルオークラ 夜景

建築探偵日記その63 さようなら東京會舘、また逢う日まで

建て替えのため今日(2015年1月31日)でいったんクローズする東京會舘に行ってきました。

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設計は帝国劇場や東京都国立近代美術館を設計した谷口吉郎。
ここは照明デザインや壁画などの一部内装を猪熊弦一郎が担当しているのでも有名です。

この猪熊弦一郎デザインの金環照明(と呼ばれている)は、ここ東京會舘の象徴。

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ロビーにも。
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カフェの天井にも。
201501 東京會舘 カフェ①

二階ロビーにもありました。
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アップでお見せしちゃいましょう。花模様が可愛らしいです。
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この照明がテーブルやコーヒー、お皿などに映るのも素敵なんです。
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ロビーにメモリアルの展示スペースが作られていました。
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ロビー壁面の猪熊弦一郎のモザイク壁画。
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この二階へ上がる階段の感じが好き。
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こちらは地下へ降りる階段
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私にとってここの一番はコレなんですけどね。
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愛しのマロン・シャンテリー♪


もちろんカフェからの眺めも好き。皇居のお堀の緑が見えます。
201501 東京會舘 カフェ⑦

201501 東京會舘 カフェ⑥


この地下鉄出入口も無くなってしまうのだなー。
201501 東京會舘 地下鉄入口①
201501 東京會舘 地下鉄入口②
『日比谷駅』の文字が昭和ですね。こういうレタリングも段々町から消えていく…。

東京會舘よ「また逢う日まで」…でも私の好きな東京會舘とはもうずっとサヨナラ。
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建築探偵その64 喜多見教会

あれはまだ暑い盛りの七月のこと… (つまり埋蔵記事発掘ってとこだな)。

ずいぶん以前にアップした世田谷区喜多見にあるカトリック喜多見教会の記事に、
信者の方からコメントをいただきました。
喜多見教会が老朽化により解体され、成城教会に合併されることが決まり、
7月21日のミサをもって閉鎖されるとのこと。

実は世田谷区の広報みたいなので近々閉鎖されるのは知っていて、
そのうち行こうと思っていたのですが、
あんまりのんびりもしていられないなと、慌てて見納めに出掛けてきました。

喜多見教会② お御堂①

こじんまりとして、暖かみのある教会です。

(後ろ側はこんな感じになっています)
喜多見教会② お御堂うしろ

前の記事の時も書いたけど、ここの暖かみのある光は、
このトパーズ色の窓のせいじゃないかと思う。

喜多見教会② お御堂イエス様

御御堂(おみどう)と、その左右にある廊下に張り巡らされた幾何学模様の窓には、
なんともいえないトパーズ色のガラスがはめ込まれているのです。
喜多見教会② お御堂窓

あ、写真多いです。すいません。
(自分記録のためなので…)

喜多見教会② お御堂窓⑤
喜多見教会② お御堂窓②
喜多見教会② お御堂窓③

私が訪ねたこの日は、もう引っ越しの荷造りを始めていて、お御堂は無人。
写真を撮る前に、ゆっくりとお祈りを唱えることが出来ました。
(懐かしい”主の祈り”但しアンチョコ有り)

喜多見教会② お御堂祭壇②

幼稚園から高校までカトリックの学校にどっぷり籍を置いたので、
こういうマリア像とか祭壇の装飾を見ると懐かしく、やっぱりカトリックの聖堂は落ち着きます。
(信者ではなく、自称カトリッカー)
私の祈る場所はここ(カトリックの教会)だなぁ~としみじみ思うのです。

喜多見教会② お御堂マリア像
喜多見教会② お御堂こんたつ
祭壇のこのような置物?形は様々ですが、
灯りが入っている時は神様がいらっしゃる印…と教えられました。
まぁ、いつでも灯りが点いているわけですが。


さて、前回の訪問時は知らなかったため今回初見だったのが、このフレスコ画。

喜多見教会② フレスコ画①

お御堂の裏にある「小聖堂」に飾られてあるのですが、
長谷川路可という方による”日本最古のフレスコ画”なのだそうです。

喜多見教会② フレスコ画③
喜多見教会② フレスコ画②
喜多見教会② フレスコ画④

※ このフレスコ画は、元々この教会を創立した利光家(小田急電鉄創業者)所縁の、
  神奈川県大和市にある聖セシリア女子短期大学に寄贈されたそうです。
  → http://www.cecilia-wjc.ac.jp/news/2013/09/1042.html

因みに、引っ越しの準備中の関係者の方がいらして、
写真を撮らせていただきたいとお願いしたら、あちこち照明をつけて下さったり、
フレスコ画の説明などもしていただきました。

引っ越し準備のためか、廊下には色々なものが搬出されていました。
このリースは今年はもう使われることはないのでしょうか…。
喜多見教会② クリスマスリース

御御堂入り口上部のレリーフ
喜多見教会②お御堂入り口


御御堂入り口手前の廊下と御御堂背部二階に上がる階段周辺
喜多見教会② 二階入り口
喜多見教会②二階へ②
喜多見教会②二階へ③
喜多見教会②廊下③
喜多見教会②二階へ①


ここの教会で本当に残念なことは、外構に樹が鬱そうと茂っていて、
外観がよくわからない(笑)ことです。

喜多見教会②外観① 
丸いアーチの窓が廊下のトパーズ色の窓です。

道路側からちょっとだけ見える十字架は、尖塔の上ではなく壁面にかかっているので見えない
喜多見教会②外観③

尖塔が無く、アンジェラスの鐘はこのような鐘楼にあります。
喜多見教会②外観②

外構にはルルドのマリア様?
喜多見教会②外構 ルルド

この教会は、築50年くらいになるのでしょうか、
建物の老朽化による解体ということですが、直接的な原因はやはり例の大震災。
東京でもあの後、建て替えや、建て替えまで行き着けず閉店・解体された建物が多く、
建築探偵には辛いこの二年半…これからもこの現象は続くことでしょう。
自分の足腰が立つうちに(おい)残された建物を見届けなくては…と思う今日この頃なのでした。


喜多見教会② マリア像②

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 白あずき

Author: 白あずき
基本的には、フラフラするのが好き。
旅行したり散歩しながら、道端の植物やお店を覘いたり、美味しいお菓子を探したり・・・
現実はそんなことばかりもしていられないので、せめてブログでフラフラしよう・・・

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