スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東京女子医大 1号館 (建築探偵見習日記⑦)

私は、明治~昭和初期のいわゆる古い擬洋風建築や住宅が好きで、
時々ふらふらと、建物を見に行ったり、
そんな建物がありそうなニオイのする横道に入っていって探したり・・・、
自称・建築探偵見習をしています。
(もちろん新しい建築物にも興味津々ですが。)

さて、最近、最も私に身近な昭和初期の建築物は、
週イチで通院している『東京女子医大病院』です。
私が通っている建物は別ですが、ここの1号館は、
建設された昭和5年(1930)以来から、威風堂々とした建物が唯一現役で頑張っています。
20060921225604.jpg

20060921225915.jpg


この時期の擬洋風建築が好きな人なら、見ただけでワクワクするスクラッチタイル※(↓写真の上の方)で覆われています。
また、一部(↓写真の下の方)は、特注っぽい半球の飾り付きの二種のタイルが使われています。
※スクラッチとは”引っ掻く”という意味で、よく見ると縦線が入ってますよね。
昭和初期によく使われ、代表作は、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテルです。
20060921230501.jpg


この東京女子医大がある新宿区河田町のこの一帯は、女子医大関連の建物だらけで、
“女子医大村”といった感があります。
ここは以前ご紹介した記事、(小笠原伯爵邸(建築探偵見習①))のすぐ近くなので、
小笠原伯爵邸を初めて探偵しに行った十数年前も、この1号館の前を通りましたが、この時は、周りの他の棟も、全てこんな感じの建物だったような気がするのですが、今は他の病棟やセンターは、どんどん新しくなっており、実はこの1号館もついに建て直しの計画が持ち上がっているようです。
この1号館だけは、女子医大のシンボルとして今まで残しておいたのかな?と思っていたので、残念です。
確かに、自分が通院したり、入院することを考えると、キレイで近代的な方がいいけど、そういう周辺の病棟関係だけ近代化して、ここだけは記念館のようにして残しておいてほしいものです。

設計:増田建築事務所
施工:昭和土木
鉄筋ココンクリート造 5階建て

細かい内部の写真をご覧になりたい方は続きをどうぞ↓



私の通院してる建物では全くないのですが、何気な~く入って写真を撮ってきました。
すべてクリックすると、若干大きくなりますので、クリックして見てね!
玄関庇
正面玄関庇。真ん中になんかのマークがあるんですが。

正面玄関を入ると左に受付窓があります昔っぽい受付


20060921230423.jpg
古い看板(東京救急病院会員と書いてあります)と、ここのタイルもデザイン的

エントランス中央がちいさなホール状になり、ここを中心に放射状に病棟や講義室?が伸びた十字型のような形状のようです。
正面から入ると正面にエレベーターとまっすぐ奥へ続く廊下。
そして、左右に階段があります→20060921231507.jpg


階段と手すり子。
何の装飾もないけど、人のぬくもりを感じます。

20060921231055.jpg

階段踊り場の窓階段踊り場の窓

拡大するとよくわかりますが、途中で剥離したスクラッチタイル、ちゃんと補修して使ってきたのがわかります。
折角ここまで大事にしてきたなら、もっともっと残してほしいな~補修されたスクラッチタイル


消防用給水栓だと思うのですが・・・消火用給水栓?

拡大してみると、”SIAMESE CONNECTION”と書いてあり、もともと、二股の給水栓(シャム=双生児)から来ているようなのですが、建築界ではメジャーなのでしょうか?
ちなみに同じ文字で二股の給水栓が、最近取り壊され再建された銀座の元交殉社ビルであるバーニーズのビルにエントランス部分の一部として残されているようなので、是非今度行ってみます。

スポンサーサイト

Pagination

Trackback

『擬洋風建築』 建築辞典 from 建築辞典

擬洋風建築擬洋風建築(ぎようふうけんちく)とは、欧米の建築を日本の職人が見よう見まねで建てたもの。主に明治|明治時代初期に各地で建造された(一部、大正頃のものにも擬洋風的な要素を持つ建造物もある)。日本の建築史を物語るものとして、重要文化財や登録有形文化
  • 2007/02/17 11:39

建築物が気になったぞ from 建築物が気になったぞ

旧津金学校(明治8年。現・須玉歴史資料館。県指定文化財。山梨県北杜市)旧開智学校(明治9年。重要文化財。長野県松本市)白雲館|旧八幡東学校(明治10年。現・白雲館。登録有形文化財。滋賀県近江八幡市)旧済生館(明治11年。現・山形市郷土館。重要文化財。山形県山形
  • 2007/08/09 04:06

Trackback URL

http://amarantine2.blog46.fc2.com/tb.php/134-91144ac2

Comment

surugaki

スクラッチタイルは、味わい深くて良いですね。丁寧なディティールの
解説までしていただき、ありがとうございます。この近くに高層ビル群
と歌舞伎町の繁華街があるというのも、面白い組み合わせですね。、

ブリズ

女子医大の学生って
やっぱり女性だけだよね。
女医さんの卵がいっぱいいるってこと?
しっかり、腕のいいお医者さんになって欲しいですね。
ってここは普通に病院だから
調子悪かったらいけるけどね。^^

m.m

サイアミーズコネクション(連結送水管)
=屋外より消火用水を室内消火栓へ送り込むホースの取り付け口。
取り付け口は1つまたは2叉になっている。

ですって。資格の勉強をした時に、
そういえばあったなーという程度にしか覚えてないですi-229
木造の住宅ばかり作っていると、日に日に忘れていきますi-179

古い建物 好き好き好き~i-237
半球タイルとか平板手摺子なんてステキ~い。
いいですねぇ。
徐々に見習いから脱却していく白あずきさんの雄姿を陰ながら(PCの向こうから)
応援してますわ。

白あずき

決して装飾的に凝った建物ではないのですが、長い間、階段や踊り場を行き交った人々の姿が今も見えるような空間でした。
それに、スクラッチタイル。
無条件でワクワクするアイテムですよね。

白あずき

久しぶりに、ブリズさんらしい発言を聞き、
なんだかホッとしました。
ただ、夢を破るようですが、たしかに学生さんは女子だけですが、付属病院の先生は男のお医者さまが、た~くさんいます。
もしかして、ナース好き?女医フェチ?

白あずき

私はずっと見習いの身でよいのです。
(気楽なんだもーん)

>サイアミーズコネクション(連結送水管)
なるほど、これが正式名称ですね。
よく見ると蓋の部分だけ新しいから、元々二股だったのを、後でひとつにしたのかと思った。

ねねねねねねねね、
木の階段とか手すりの使い古されてテカテカしてる感じとか、凝った窓の取っ手や鍵・・・・・
古い建物っていいなぁ。
ま、管理する方は大変なの、よくわかりますが・・・。
可能な限り再利用を考えてほしいっす。

通りすがり

通りすがりにおじゃまします。

外来で通っていた1号館、懐かしいです。ひっそりと人気のない写真がちょっと寂しいですが。
ところで、どうでもいいことですが、建物下側の半球付き飾りタイルですが、実は1カ所だけ左右逆に貼ってある場所があるんです。
場所はもう詳しくは覚えていないんですが、以前喫煙室になっていた中央病棟への通路途中から見えるところでした。
隅っこのほうだし、単なる貼り間違いかもしれませんが、
東照宮みたいに「完全を避ける」一種のまじないの意味でやったのかもしれません。
通りすがりのどうでもいい話でした。
  • URL
  • 2006/09/23 03:08

ルーズメリー

面白いですね!
正面は 何面体になるんでしょうか?
すごく 小気味良いです。
タイルはどれも 芸術品ですね~。
古い看板の左側の支柱(?)ステキですね~
色も形もデザインも。。。
昔の物は 贅沢ですよね!
空間の使い方も 材料も。。。
段々どこへ行っても同じ様な無駄のない造りになっていますよね。
あ~ァ もったいない!もったいない!

白あずき

はじめまして、いらっしゃいませ!
>どうでもいい話
なんて、とんでもないっ!
こんな楽しい話しを聞いたら探さずにはいられない!
あさって予約入れてるので、また、1号館探偵してご報告します、♪
わくわくわくわくわく・・・
面白い情報有り難うございます。<(_ _)>

白あずき

ほんとですよねー、同じような使い回し出来そうな既成のものか、はぁ???という感じの奇をてらった勘違いモノ。
全部が全部ではないですけどね。
昔のモノがよく見えるのは、人のぬくもりを感じるのと、
年寄りのノスタルジー(ノスタル爺ともいう)かもしれません。

しのぶ

初めまして。1号館は大学の歴史を象徴する私共卒業生の誇りのようなものです。奥の2号館にある旧臨床講堂(関係者以外入れません)など、私の母(卒業生)も昭和20年代に講義を受けた場所が今も残っています。ただ、地下や廊下の雨漏りはひどいです。新外来棟が出来るまでは耳鼻科や眼科など多くの外来が1号館に入っており、患者さんは狭い通路や階段にあふれてかなり不便を強いられていました。私も学生の頃は1号館で外来実習を経験したので思い出は多いですが、でも今は大きな外来棟や臨床講堂が新しく出来て良かったと思っています。自分は今も職員ですが、1号館の解体計画については内部に居てもまだ具体案は聞こえてきません。地震の危険もあることですし、今後どうなるかハラハラしています。
ちなみに若松河田駅出口並びのきつねや(蕎麦屋)とVogue(洋服屋+最近はカフェも)は1号館同様、古くからあるお店です。
  • URL
  • 2012/02/01 15:48
  • Edit

白あずき

しのぶさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
内部の方の貴重な情報、興味深く読ませていただきました。
なにせ、私は入っていいのかどうかわからないまま、こそこそ侵入して、
そそくさと脱出してきただけなので。
いつかじっくり最上階まで探検したいな~と思っています。

この記事を書いた頃から、何かあると必ず女子医大にお世話になっているので、
行くたびに一号棟を見上げてほれぼれしつつ、
剥落した外壁タイルの修理が、あまりにも雑(色が全然違う~)で悲しく思っています。
あんなつぎはぎみたいな補修をしているということは、
ちゃんと保存する気は無さそう・・・やはり解体?と思っていたので、
未だ解体計画が無さそうとのお話にはちょっと安心いたしました。
だけど地震のことを考えると、ちゃんと耐震補強工事をして欲しいですね。

>きつねや(蕎麦屋)とVogue(洋服屋+最近はカフェも)は1号館同様、古くからあるお店です。
実は来週通院予定なので、じっくり観察してみます!
情報、有り難うございました。
  • URL
  • 2012/02/04 11:27

しのぶ

女子医大一号館の造りを素晴らしい感性と観察でご紹介くださり、大変うれしく思います。一言補足させていただきますと、現在の一号館は防犯上一般の方の立ち入りをご遠慮頂いているスペースもあります。もし建物見学や撮影をご希望の場合は、まず病院受付や守衛室に一声おかけいただければと思います。
もう1つ補足です。若松河田駅前のきつねやさんは、建物自体は新しくなっていますが、たしかお店に昔の店舗の写真が飾ってあったかと思います。Vogueのほうは外装だけ工事されてオシャレになりましたが、骨組みは昔のままです。奥のほうまで入れますので、お店のヒトに聞いてみてください。
  • URL
  • 2012/02/04 12:17
  • Edit

白あずき

ひゃ~っ!お返事またまた遅くなりました!
補足コメ有り難うございます!

やはり不法侵入はよくないですよね~i-229
すいません・・・。
守衛さんにお願いすれば入れてくださるでしょうか?
「建物が好きなので・・・」と言っても、不審者に見られそうで。
(あ、そんな不審者ぽい外見ではないつもりですi-201

昔っから古い建物が好きなので、現在一号館近くでレストランとして営業している、
小笠原子爵邸がまだ廃屋状態の時、見に行ったことがあります。
(昭和60年頃だったでしょうか?)
周りは囲いがされていたので、隣のアパートの2階から覗いてみたことを思い出します・・・。
(あの頃から不法侵入の私って)

次回の通院は、早めに行って『きつねや』さんでお昼かな!i-237
楽しみです♪
  • URL
  • 2012/02/07 22:44

しのぶ

こんにちは。度々お邪魔してすみません。
一般の方が建物見学をご希望の場合、どのようにすれば良いのか改めて大学側に尋ねてみることにします。やっぱり気持ちよくご見学頂きたいですし・・。詳細分かりましたらまたこちらで報告させていただきます。
大学の中央校舎2階には創立者である吉岡彌生先生の記念資料室というのがありまして(HPリンクしておきます)そちらのQandAコーナーに若干、建物関係の事が出ています。記念室は一般公開中ですので宜しければお越し下さい。予約等の必要はありません。現在は卒業生の特別展をやっています。
寒い日が続きますので、くれぐれもお身体お大事になさってください。

白あずき

しのぶさん、度々有り難うございます。
女子医は、昔々あの辺を散策したことや、
近年はあちこちの科にお世話になっていることもあり、
とても親近感のある病院です。

Q&A、拝見しました!
昔の校舎の写真も拝見できて嬉しいです。
通院の時はいつもスレスレにバタバタ駆けつけるので、
今度は早めに行けるよう頑張ります
いつも余裕のある時は、『備後屋』さんをウロウロしますが、
次回は記念室に行ってみたいと思います!
情報有り難うございました。

ところで今思い出したのですが、女子医一号館については、
他にも追補記事があるのですが、見ていただけましたか?
もしまだでしたら、ぜひ↓
http://amarantine2.blog46.fc2.com/blog-entry-137.html
http://amarantine2.blog46.fc2.com/blog-entry-162.html
やはりこの記事を目に留めてくださった方が、
一号館のタイルのことについてコメントを入れてくださったので、
追跡取材?したものです。

  • URL
  • 2012/02/10 21:34

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2014/01/13 15:41

白あずき

お返事が遅くなりまして大変大変申し訳ありません!!
最近すっかりさぼり気味の放置ブログでして…(^^;)
それにしても覚えていていただき、情報いただけたこととても嬉しく思います。
有り難うございました!
一号館の件はとても残念ですが、しろうと目で見てもあまり保存に力を入れているようには見えず、
耐震補強などする気はなさそうだなーと思っていましたが…。
残念ですが安全性を考えると仕方がないことだと思います。
来月久し振りに診察があるので、遠くからしみじみ眺めてこようと思います。
情報有り難うございました。

  • URL
  • 2014/01/31 22:08

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2016/01/05 14:03

Post Your Comment

コメント登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

 白あずき

Author: 白あずき
基本的には、フラフラするのが好き。
旅行したり散歩しながら、道端の植物やお店を覘いたり、美味しいお菓子を探したり・・・
現実はそんなことばかりもしていられないので、せめてブログでフラフラしよう・・・

月別アーカイブ

カウントダウンリアルツリー

ブログパーツ制作
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。