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てんこもりおか・その2

「その1」で歩いたコースの続きをはじめ、
盛岡には、随所に、なかなか立派な擬洋風建築が残されています。
なので今回は、建築探偵 IN 盛岡!
建築も、てんこもりおかだよ~。

メインは、前回の最後から二枚目の写真で、
既にその姿をちらっと現しています。
(奥の方の赤レンガの洋館)


さて、鮭ののぼる川の向こう岸へ、橋を渡ってしばらく行くと、
白煉瓦二階建ての『旧第九十銀行』があります。
20061030141540.jpg

20061030141804.jpg
窓の上に「株式会社第九十銀行」と書いてあります

設計者は司法省の技師で横濱勉氏。
なぜ、お役人が銀行の設計を?
この方は盛岡出身だそうですが、そのせい???
ちょっと、ナゾです。

現在は、『啄木・賢治青春館』として館内を公開していて、
啄木・賢治の資料なども展示されているようですよ。
何年か前に行きましたが、素敵な階段室があったような・・・
昔はこの斜め前にも素敵な洋風の銀行がありましたが、
今は解体され、駐車場です・・・(涙、涙)



さて、この角を曲がってすぐの交差点に
赤煉瓦造りの建物が、威風堂々と建っています。
20061030142153.jpg

ちょっと東京駅に似ていますが、それもその筈。
設計は、あの東京駅を設計した辰野金吾&葛西萬司(岩手出身)ペアによるもの。
20061030145123.jpg

ここは、つい最近まで現役岩手銀行 中の橋支店だったんですが、今はどうでしょう?
20061030142212.jpg

そういえば、私ここの口座持ってますよ。
たしか、まだ解約してないなー。
ちなみに国の重要文化財に指定されています。

かの宮澤賢治が『岩手公園』という詩の中で、この建物を詠んでいます
  孤光燈にめくるめき
  羽虫の群れのあつまりつ
  川と銀行 木のみどり
  まちは しずかにたそがるる




この岩手銀行のはす向かいには、
トスカナ式の大きな柱が特徴的な、盛岡信用金庫があります。
20061030142506.jpg

ここは、上記の辰野葛西事務所の葛西萬司の設計。
この建物も現役で、
私が写真を撮っている間も人が出入りしていました。
20061030142533.jpg
丸に「信」のマーク見えますか?写真をクリックして拡大してご覧下さい。



実は、この両銀行に挟まれた道沿いに
私は新卒後数年間勤めていたのですが、
古い家屋の生活雑貨屋や、草木染屋、南部鉄器屋と、
とても趣のある建物が多い通りです。
(今回は擬洋風建築シリーズということで、そちらはまた次回)

で、この通りの終点になる交差点に、
銀行でないのですが、『消防第五部事務所』と銘打った、
消防分団の火の見櫓があります。(設計者不詳)
今では、周りの建物の方が高くなっていて、火の見櫓としてはお役目を終えていますが、
消防車は格納されているらしいです。
20061030142955.jpg

実は、かの詩人であり建築家でもある立原道造が、
亡くなる前年一ヶ月、盛岡に滞在していました。
その時書き留めた『盛岡ノオト』にも、
なんどかこの火の見櫓が登場しています。



で、お散歩コースからははずれるのですが、
洋風建築シリーズになっちゃったので、
場所は少し飛びますが、古い写真館を2件。
ここは、私の通学路でした。
なぜか、斜め合って建っている2件。
どちらも2階はガラス張りの写真室が、
外からも見えたのを覚えています。

【佐藤写真館】
20061030143400.jpg

この数件隣の2階が私の通った小学校の教室で、
教室の窓から、ガラス張りの写真室を見てウットリしていたものです。
(ウットリですよ、ウトウトじゃないからね)

【ライト写真館】
20061030145859.jpg

ここは玄関近くまで行けたので、
色々ディテールを写してきました。
(クリックして拡大してご覧下さい。)

20061030143802.jpg
佐藤写真館もですが、小さなバルコニーがあります
玄関ホールにステンドグラス20061030143820.jpg

玄関ホールの床タイルもステキです20061030143849.jpg

おまけ

番屋のすぐ近くに、佐藤武夫設計の『県民会館』。
私はずっと、前川國男設計と勘違いしておりました
20061030144324.jpg


そして、その先には佐藤巧一の『県公会堂』、
菊武清訓の『県立図書館』などがあるのですが、
(取り壊し決定か?移転計画があるそうです)
とっぷり日も暮れ、今回の建築探偵はこれまで。
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Comment

surugaki

チャチャを入れる隙間も無いくらい完璧な説明で感服いたして
おります。私が盛岡に出張していた頃は、宮脇檀設計の
七十七銀行が工事中でした。ボックスシリーズが全盛の頃で、
黄色のボックスでした。旧第九十銀行や岩手銀行、盛岡信金の
ような重厚感は全くありませんでしたので、今頃はバブルと共に
吹っ飛んだかもしれません。どうなっているのかな~ぁ。そういえば、
七十七銀行は、角館支店の方がよかったですね。記事と関係の
ない方向に行ってしまいましたので、また明日!

白あずき

それはもしかして、秋田銀行では?
>重厚感は全くありませんでしたので、今頃はバブルと共に吹っ飛んだかもしれません。
ハイ。
ご推察のとおり、とっくにブッ飛びました。

surugaki

七十七銀行は、仙台でした。ワシもモウロクしたものよのう。
それに、この銀行は、バブルにもはじけてないようです。
盛岡支店もあるようです。重ね重ねお詫び申し上げます。

SO-RA

私、東北地方って行ったことないんです。なんとなく・・・
(東北を飛ばして北海道へは行きましたけどね)
岩手に、こんなステキ建築がたくさん残ってるなんて意外です。
災害に遭ってないとか、そういう理由なのかな?
残してる企業もエライ~。
古い建築好きとしては、もっとたくさん残っててもいいと思うんだけど。
ヨーロッパとかみたいに。

白あずき

まぁ、黄色いビルがブッとんだのは確かだし、
元盛岡市民としてもホッとしています。
盛岡は景観条例出来たのかな?
街路灯などは、南部鉄器色に統一しています。
今回写真を撮っていて、電線地中化してくれー、と思いました。

白あずき

結構思いも寄らない田舎町に、
古い洋館がたくさんあったりするものです。
ただ田舎の方が、早く壊して新しいビルを建てたい願望が強いので、壊される前に見て歩きたいものです。
盛岡も、こんな建物ばかりではなく、
統一感がないですからね。
でも、ふたつの写真館には残っていてほしいなぁー。

そうそう、その後デザフェス?の作品の方はどうですか?
初めての参加なんだから、あんまり無理せずに、1個1個を大事に作ってくださいね。
お体気をつけて!
う~、行きたかった!

setukosan

こんにちわ!
”火のみ櫓” なんかいいですね。
でもこの高さで昔は良かったんですかね。
写真館 レトロ でいいな~
よそ行きの服を着て家族で写真を撮ったのを思い出しました。
何時までも健在でいてほしいですね。

すろう

盛岡~。こんなにクラッシックな街並みが
残ってるとは。
でもって白さんの好みと感性に環境がほんと
影響してるんだなぁと改めて思ふ。
学校の窓から見える風景がそれで、
でもって気が付くのも才能。

m.m

た。すろうさんに先こされちゃった、言いたかったこと。
白あずきさんの洋風建築好きはここからきているんだ~と納得し、
しめしめと思っていたら、あーしかも一歩違いだしー。オシイッ。

うちの方は城下町なんで、やたら寺が多いっすね。
桜の季節はよく分かる。

それにしても素晴らしい建物がたくさんですね。
やっぱ、岩手銀行が好きかな。
佐藤武夫さんが悲しく見える・・・i-241
それでも、ちゃんと行ってみないとですねi-179

白あずき

どっちとも選べない素敵な写真館。
いつか、家族写真を撮るついでに内部を・・・と思っていたのに、両親ともにいなくなってしまいました。残念です。
盛岡では、昔の町並みを撮り続けた写真集がベストセラーになっています。

白あずき

なんか、「てんこもりおか」って言葉が、
身に付いてきてしまいました。
↑のsetukosanさんへのコメントに書きましたが、昔の町並みや、解体された建物の写真集が盛岡のベストセラーです。
(あとは、きのこの本ね)
写真集のタイトルは、
「あの角を曲がれば・・・」
そうそう、あんな建物があったっけ・・・と
一緒に語れる人たちも、段々少なくなりそうで
サビシイですね。

白あずき

そうなのかー、と自分でも、お二人のコメントで気づいた次第・・・。
盛岡は建物だけでなく、緑や川や麺や酒や肴も、てんこ盛り。
その全てが、今の私を形成してるのか?
「そういう人に私はなりたい」(by.賢治)

ルーズメリー

そうか!
盛岡には、こんなレトロな建物群があったんですね。
弘前ばかり、気を取られていました。
う~~~ん。すてき!
そうよ。
前のコメントに食べ物しか言わなかったけれど
岩手の自然には 触れてるんですよ!
八幡平 安比高原 平泉
特に好きなのが、厳美渓
船頭さんが突いた音が渓谷に響くのが心に残っています。
「岩手」って良いよね。

白あずき

自画自賛ですが、盛岡の町はきれいだと思いますよ♪
ただし、冬の寒さが・・・
ひゅーるり~、ひゅーるりー~ららー
という感じで、人の住むところではありません。

だから、春に盛岡に転勤した方は、
「盛岡っていいとこねー、ずっと住んでもいい」
というそうですが、
冬になると口をそろえて
「早く帰りたい!」というそうです。
たしかに殺人的寒さです。
盛岡に行くなら、緑の季節に是非、
おでんせ!(盛岡弁で”いらっしゃい”)

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 白あずき

Author: 白あずき
基本的には、フラフラするのが好き。
旅行したり散歩しながら、道端の植物やお店を覘いたり、美味しいお菓子を探したり・・・
現実はそんなことばかりもしていられないので、せめてブログでフラフラしよう・・・

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