盛岡には、随所に、なかなか立派な擬洋風建築が残されています。
なので今回は、建築探偵 IN 盛岡!
建築も、てんこもりおかだよ〜。
メインは、前回の最後から二枚目の写真で、
既にその姿をちらっと現しています。
(奥の方の赤レンガの洋館)
さて、鮭ののぼる川の向こう岸へ、橋を渡ってしばらく行くと、
白煉瓦二階建ての『旧第九十銀行』があります。


窓の上に「株式会社第九十銀行」と書いてあります
設計者は司法省の技師で横濱勉氏。
なぜ、お役人が銀行の設計を?
この方は盛岡出身だそうですが、そのせい???
ちょっと、ナゾです。
現在は、『啄木・賢治青春館』として館内を公開していて、
啄木・賢治の資料なども展示されているようですよ。
何年か前に行きましたが、素敵な階段室があったような・・・
昔はこの斜め前にも素敵な洋風の銀行がありましたが、
今は解体され、駐車場です・・・(涙、涙)
さて、この角を曲がってすぐの交差点に
赤煉瓦造りの建物が、威風堂々と建っています。

ちょっと東京駅に似ていますが、それもその筈。
設計は、あの東京駅を設計した辰野金吾&葛西萬司(岩手出身)ペアによるもの。

ここは、つい最近まで現役岩手銀行 中の橋支店だったんですが、今はどうでしょう?

そういえば、私ここの口座持ってますよ。
たしか、まだ解約してないなー。
ちなみに国の重要文化財に指定されています。
かの宮澤賢治が『岩手公園』という詩の中で、この建物を詠んでいます
孤光燈にめくるめき
羽虫の群れのあつまりつ
川と銀行 木のみどり
まちは しずかにたそがるる
この岩手銀行のはす向かいには、
トスカナ式の大きな柱が特徴的な、盛岡信用金庫があります。

ここは、上記の辰野葛西事務所の葛西萬司の設計。
この建物も現役で、
私が写真を撮っている間も人が出入りしていました。

丸に「信」のマーク見えますか?写真をクリックして拡大してご覧下さい。
実は、この両銀行に挟まれた道沿いに
私は新卒後数年間勤めていたのですが、
古い家屋の生活雑貨屋や、草木染屋、南部鉄器屋と、
とても趣のある建物が多い通りです。
(今回は擬洋風建築シリーズということで、そちらはまた次回)
で、この通りの終点になる交差点に、
銀行でないのですが、『消防第五部事務所』と銘打った、
消防分団の火の見櫓があります。(設計者不詳)
今では、周りの建物の方が高くなっていて、火の見櫓としてはお役目を終えていますが、
消防車は格納されているらしいです。

実は、かの詩人であり建築家でもある立原道造が、
亡くなる前年一ヶ月、盛岡に滞在していました。
その時書き留めた『盛岡ノオト』にも、
なんどかこの火の見櫓が登場しています。
で、お散歩コースからははずれるのですが、
洋風建築シリーズになっちゃったので、
場所は少し飛びますが、古い写真館を2件。
ここは、私の通学路でした。
なぜか、斜め合って建っている2件。
どちらも2階はガラス張りの写真室が、
外からも見えたのを覚えています。
【佐藤写真館】

この数件隣の2階が私の通った小学校の教室で、
教室の窓から、ガラス張りの写真室を見てウットリしていたものです。
(ウットリですよ、ウトウトじゃないからね)
【ライト写真館】

ここは玄関近くまで行けたので、
色々ディテールを写してきました。
(クリックして拡大してご覧下さい。)

佐藤写真館もですが、小さなバルコニーがあります
玄関ホールにステンドグラス

玄関ホールの床タイルもステキです

番屋のすぐ近くに、佐藤武夫設計の『県民会館』。
私はずっと、前川國男設計と勘違いしておりました


そして、その先には佐藤巧一の『県公会堂』、
菊武清訓の『県立図書館』などがあるのですが、
(取り壊し決定か?移転計画があるそうです)
とっぷり日も暮れ、今回の建築探偵はこれまで。



