君に会いにいきます。 ~桜のまち・三春へ③~

<はじめに>
このものがたりは、フィクション13~25%程度の、ノンフィクションです。
本日のフィクション率は、15%くらいかな?
第1回、2回を読んでいない方は、こちらから→「君に会いにいきます。」~桜のまち・三春へ①~
「君に会いにいきます。」~桜のまち・三春へ②~




市内を少しはずれて、滝桜に向かう途中、
「薬師桜」という枝垂桜があるという。
車内で、彼女が去年そこで出会った80歳のおばあちゃんの話しを聞いた。
おばあちゃんは、何年か前にこの「薬師桜」を見て、
是非再び会いに来たかったと、大きなカメラを持ってきていて、
彼女にヒミツのアングルを教えてくれたそうだ。
薬師桜

80歳かぁ・・・。
ここ数年、桜の季節が巡ってくる度、
「今年も桜の花を見ることが出来た」
「来年も桜の花を見られるだろうか・・・」

僕は、こんなことを考えるようになった。
若い君には笑い飛ばされそうな話しだけど、
桜は、そんな特別な思いをさせる樹のようだ。
80歳のおばあちゃんは何年ぶりだったか忘れたが、
その感慨深さはいかばかり・・・と、想像し、
僕もいつかまた、この桜を再び訪れようと、心に誓う。

「さぁ、じゃあお昼にしましょうか! 
 朝六時に起きて、お弁当作ってきましたよー」

さて、感動のひと芝居をうつ時がやってきたようだが、
ちょっと恥ずかしいので、そこは略。
彼女の至れり尽くせりの準備の良さと、
自分が芝居どころではなく、
本当に手作り弁当に感動という驚きと喜びで、恥ずかしくて、
逆に無愛想になってしまっていたかもしれない・・・。
命名:お弁当桜

僕の心の中で、この桜は「お弁当桜」と命名された。
なんて、センスがないネーミングだろう・・・。
椿と寄り添うように・・・

すると、空がやにわに暗くなり始め、
雲行きが怪しくなってきた・・・。
メインの「滝桜」をラストに予定していたガイドさんは焦る!
「早く滝桜に向かわなきゃ! 
 夕方には天気が崩れるって言ってたから!」
やにわに雲が・・・





さて、本日のメインイベント(ガイドさん曰く、)
「滝桜」へ向かう途中から、渋滞が始まる。
彼女は、空模様と帰りの時間を計算しながら、焦っているに違いない。
また、横顔に緊張の表情が、少しだけど戻ってきたようだ。
だから、というわけではないけど、
「こんなの東京では渋滞とは言わないよ。」とか言ってみるが、こちらは助手席でノンビリ景色に浸っているからネ。
時々、窓を開けて、犬の写真なんか撮ってる僕にも
彼女はイラついてるかも・・・ゴメンナサイ。

そして、いよいよ出会えた「滝桜」
長年憧れていたから、確かに僕にとってもメインイベントだ。





20070423000522.jpg

どうもこの桜は、”妖艶”というのには、歳を取りすぎている。
だけど、”妖気”というか、”魂”を感じる。
夜中に一人でここに来て、幹に抱きついたら、
間違いなく飲み込まれそうだ。
樹齢は定かではないが、壱千年以上といわれているらしい。
20070423000717.jpg

木の根元にある祠も怪しげだ。
20070423000640.jpg


ここで、遂に、雨が本気で降り出した。
早く車に戻ろう!
僕はまだ、ここで終われない。
だって、わざわざ新幹線に飛び乗って、
「君に会いに来た」んだから!

<つづく>




※なお、次回は(たぶん)最終回です。
 結末が読めたm.mさん、コメントに書いちゃだめだよん。

オマケ;滝桜の大きさをお伝えしたくて、こんなことをしてみました。
    横になってご覧下さい。

20070421200031.jpg
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20070421200052.jpg
20070421200102.jpg





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surugaki

更新の催促に伺ったのですが、更新されているではありませんか。
・・・文章を拝読して、気付きました。(手遅れ)5枚目の写真が1番
でしたら、直ぐに分かったのにな~ぁ。あの色は、インパクトがあり
ます。実際の色ですか?凄いです。魂を感じます。

m.m

すごいっ 滝桜横写真!!
後半1枚目の色も妖気ムンムンな感じに仕立てられ、雰囲気が出ていますね~。

>弁当
先日のコメントの内容で、本文の行方が変わってしまったような気がしますi-179
実は私も、白あずきさんの反応をじとーっと見ていたんですよ。
お弁当と聞いて、おにぎりが出た時、
これだけ?と思ったに違いないってi-278
おかずが出て、あっ良かった 的な横顔を覚えていますよi-277
むふふ

渋滞は、渋滞のうちに入らないこと 学習になりました。
イラついてたのか、私i-229
イヌを撮っていたことではなく、他にまだお連れしたいところもあったし、
渋滞ぐらい、予想しておけよ私、地元人・・・的なところを悔やんでました。

見え見えのワナにかかったような感じ やっちゃったi-238

でもまぁ、間に合って良かったデスので、結果オーライi-234

白あずき

ピンク写真は、加工したものです。
段々曇り始めた中、私のつたない腕では
桜の色がうまく出なかったので、
ちょっとイタズラしてみました。i-229
でも、私が感じた雰囲気は、こんな感じだったのです。

白あずき

弁当は違うよーi-201
私だったら、おにぎりi-268だけだもん!
おかずはもちろんのこと、おしぼり、温かいお茶、パリパリの海苔、○マンド、と、次々至れり尽くせりで、
びっくりしたんだってばー。
後で、お弁当の写真を撮らなかったこと、
海より深く反省していました・・・。
とにかく、おにぎりにガッついてしまいました。
※こんなの読んだら、またsuru爺が泣いてしまうー。

お弁当、渋滞のくだりは、本日のフィクション部分です。

滝桜横写真は、編集している段階では、
隙間なんてなかったのになー。???
うちのPCにはフォトショとか入ってないので・・・、これで精一杯でしたー。

ひめ@キッチンひめ

桜の淡い色は、なかなか写真ではキレイに出ないですよねぇ。
白あずきさんの写真は、どれもきれいです!
曇天というのも、ポイントなのかも。
ストーリー、続きが楽しみです♪

白あずき

>桜の淡い色は、なかなか写真ではキレイに出ないですよねぇ
そおなんですよねぇ。
そして、桜のあの存在感は、やはり写真では伝えきれないものがあります。
去年は、最後の桜・・・なんて思ったりしたものですから・・・。
今年の桜は余計、感慨深いものでした。
一年一年大切に暮らしたいものです。

すろう

むをををっ桜すごい迫力・・・弁当桜i-239
一連の小説を拝読しました。
君に会いに行きます。←なんかタイトルからしてぐっときますね~
最終回妄想しました。たぶん、きっと・・
いえ黙っておこう(わくわく♪

uka♪

滝桜の写真が掲載されていました。観光客もかなりいらっしゃった模様の。 有名なのですね~、わたくし恥ずかしながらこちらへ来て初めて知りました。
本当に素晴らしい桜の木ですね。 木に霊気を感じる、分かります。 私の場合、それを強く感じたのは伊勢神宮の樹木たち。 記事を読みながらあの神々しい気持ちを思い出しました。
次回はいよいよ最終回かぁ。 素敵なお友達(妹分?)さんとの人間ドラマも温かみがあって、小説を読んでいるよう。楽しかったです(* ^ー゚)
  • URL
  • 2007/04/25 13:09

白あずき

今、最終回をアップしました。
すろうさんの妄想とおんなじだったでしょうか?
ワタシとm.mさんの中では、
すろうさん、次は「あなたに会いにいきたい!」
ご覚悟を!

白あずき

たしかに、「滝桜」は、すごい人でした。
したがって、写真はあとでトリミング~♪
人が近づける部分はカットしてしまいましたー。

>伊勢神宮の樹木たち
わかりますー。
なんか空気が澄んでいて、神聖な気持ちになりますよね。
古い木は長い歴史をずっと見下ろしてきた優しさと厳しさを感じます。
東京だと、新宿御苑や林試の森公園など、
大きい木がたくさんあって、気持ちいいですよ!

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 白あずき

Author: 白あずき
基本的には、フラフラするのが好き。
旅行したり散歩しながら、道端の植物やお店を覘いたり、美味しいお菓子を探したり・・・
現実はそんなことばかりもしていられないので、せめてブログでフラフラしよう・・・

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